高橋信次霊言集 -人生の目的と使命- 5 
2018/02/25 Sun. 23:41

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5 地獄は特訓所である-餓鬼地獄の実態
地獄へ行く人というのはあなた方、悪く考えるけれども、本当は訓練生なんです。
訓練。要するに特訓です。
自動車の免許なんか取っても、仮免許取るまでに何回も落第する人、居るでしょう。
そういう人のために特訓コースが設けられているのです。これが地獄なんです。
地獄というのを間違っている人が居るんです。
正反対の世界、闇の世界、そう思っている人がいるけれど、そうじゃないんです。
地獄というのは特訓なんです。
今でも「地獄の特訓十三日」なんてあるでしょう。まあ、これは冗談です。
地獄というのは、そういうふうに善悪二元で神様に対する悪魔の世界と考えるよりは、
やはり特訓所なんですよ。
だからこの世で悪戯をしている人が、一杯いるんです。
そして自分は一番偉いと思っている。或いは自分が一番賢い、一番強いと思っています。
じゃ、そういう奴ばかり居る所にぶち込んだら、どうなるかと、これも大変ですよ。
俺より腕力の強い奴がいるなとか、俺より体の大きいのが居るわとか、
なんと俺も意地悪いと思ったけど、俺よりもっと意地悪いのが居ると、
こんな意地の悪い奴に比べたら、俺なんか善人だなあとか思います。
色々と反省の材料があるわけですよ。
似た者同士が集まっても、その大小色々あるから、そういう反省の材料があって特訓されるわけです。
地獄の世界というのは御存知のように「類は友を呼ぶ」ですから、
まあ餓鬼地獄は、餓鬼地獄の霊ばかり集まっているんです。
餓鬼地獄というのは、例えば満足できない人ですね。
足ることを知らない人が居る所です。そうすると、人が自分に何もしてくれない。
神様が自分を幸福にしてくれない。あの人が僕を苛めた。
全て、人のせい。一杯居るでしょう、あなたの回りにも。
全て、人のせい。自分は悪くない、けれども自分はこういうふうでありたいと思うのに、その通りにならない。
だから世の中が悪い、だから世間が悪い。こう思う、
これが餓鬼地獄です。間違いありません。そうすると、そういう所へ行くと、そんな人ばっかり集まってるわけです。
例えば、高橋信次が餓鬼地獄に堕ちたとしようか。高橋信次としては、餅が十個食べたいと思っている。
餅が十個食べたいが、餅を十個くれる人は居ない。
自分は餅を三個しか持っていない。ところが高橋信次よりもっと悪い奴が来てですね、
私の三個しかない餅を取り上げて行くわけですよ。
この野郎! 俺が三個で不自由で、不自由でカッカカッカきていて十個何が何でも欲しいと思ってるのに、
俺はお腹が大きいから、甘い物大好きだから十個位食べたいと思っているのに、実際は三個しかないので、不満を持っていたら、
その三個さえ取り上げて行く奴が居るわけだ。
鬼みたいのが出て来て、ひどいことするわけですよ。
ああ、俺は三個、三個しかないと思ったのにこの三個まで取られてしまった。
これは、とんでもない世界ですね、そしてカ-ッと頭に来る。
この野郎! 俺の三個を取りやがって。
向こうは向こうで、また思っているわけです。俺は五個欲しいと思っていた、それが二個しかなかった、
高橋信次の大福餅三個取り上げて、これで五個になった。ああこれで僕は幸せ。
なんて、相手のお兄さんは言ってるわけです。
だから、高橋信次、地獄へ堕ちた高橋信次はもう、たまらんわけです。
もう許せん、この野郎、五個全部取り返してやる。
取っ組み合いが始まるわけですよ。そして取った取られたと言ってやり合うわけです。
こういうことを永遠にやっているうちに、だんだん馬鹿らしくなって来るんです。
ああ馬鹿らしいな、と回り見渡したら鬼が三匹か四匹居ると、お前ら何個持っているんだと、
大福を持ち寄って出して見て、俺三個、俺二個、俺一個と数えます。
まあ、お前体大きいからちょっと多い方がいいよな。
お前小さいから我慢しろよ、とこういう話し合いが始まって分けたりするようになる。
そうすると、心がだんだん平安になって来るわけです。
あれ! 俺たち何していたんだろう、今迄餓鬼地獄って馬鹿なことしてたね、
みんなで話し合って、分けて満足すればいいじゃないかと、要するに基準は公平だと。
全員が思う程はないんだから、五個思う人は二個しかないし、十個思う人は三個しかないと、
全員が思う通りないんだから、まあ思う通りないのはまあ仕様がないじゃないか、じゃ現にある物を集めて、
これで公平に分配したらどうなるか考えてみようじゃないか、こういう時期が来るわけです。
そして公平だという基準を知って、分け与えるようになるんです。
こうすると、こういう人たちはだんだん地獄に居なくなって、普通の人間になって行くわけです。
そして天国へ昇って来るのです。これが餓鬼地獄です。
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