スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 6 
2017/04/02 Sun. 14:36

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地上時間で十二月に入ってまもなく、金色の鳩がどこからともなく飛んできて、
私の家の窓べにとまりました。
私は安楽椅子に座ってしばらく読み物をしたりして、時間を過ごしていたわけですが、
窓べに雪がかかっているうえに、金色の鳩がとまってクククククッと嶋いて、くちばしで窓を叩きますので、
窓を開けてその鳩をなかに入れてやりました。
そうすると鳩は喜んで、家のなかを何回も飛び回りましたが、
私の肩の上にとまると、またククククククッと鳴きました。
これは、よいことを知らせるという意味でありました。
そして、鳩はいきなりまた私の肩から飛び立つと、窓から出て行きました。
やがて、三十分もしたころでしょうか、空のほうからなんともいえない音楽が奏でられてきます。
そして、ふっと空を見ると、今日はエリヤが一人だけくるわけではなくて、
エリヤの前に馬車が何台かあって、小さな音楽隊がついて来て、笛を吹いたり、太鼓を叩いたり、
いろんなことをしながら、空中を私のほうに向かって進んでくるのです。
「これはたいへんな歓迎ぶりだな、出迎えようだな」と私は思いました。
これまでして迎えられれば、これは国賓待遇です。
そうした待遇であるので、これはやむをえないという気待ちがひじょうにしました。
先ほどまで、机の上で原稿を書き散らしていたその原稿を、トントンと机の上でまとめると、
「ではこれにそって話をせざるをえまい」、そう思って表に出ました。
やがて、エリヤたちの集団が庭の前にとまって、例のごとくエリヤが降りてきました。
そして、「ここに金の馬車がある。これにあなたもお乗りなさい。そうすれば、目的地まで届きましょう。」
こういうかたちで私はその馬車に乗り、
途中エリヤたちといくばくかの言葉を交わし、
そして、どういう仕事であるかということを聞きました。
エリヤがいうには、「これは、とにかく地上の人間が、今危機を前にして、
寝惚け眼でまだまだ生活をしておるようだから、この目を覚まし、
そして、危機に気づかせてやる必要があるのだ。
これだけの真実の世界があるのに、この世界に気づかずに生きているということは、
なんと残念なことであるか。それを彼らに教えてやる必要があるのだ。
それを教えるのに、われらが霊人であるということの証明がない。
ゆえに、いろんな霊人が出て、その個性を明らかにしながら語り続けるということを、
ひとつの証明材料にしようとしているのだ。
したがって、スウェーデンボルグよ。あなたはあなたとしての考えを述べればよい。
他の者には他の考えがあるが、あなたはあなたの心情を述べればよい。
それでよいことになっているのだ。
多少参考になることを述べてくれれば、それでよいのだ。
また、主なる指導霊団がいろいろなことを考えているから、それを思い煩う必要はない。」
こういう話でありました。
私はその金色の馬車に乗って、エリヤにとなり合わせて座っていたわけですが、
途中アルプスの上空を越えてゆくという経験をしました。
これは、もちろん私のイメージの世界ですから、地上のみなさんの感覚とはちがうかもしれませんが、
日本の地に霊言を送るということは、私としては、このペガサスの馬車によってスウェーデンを飛び立って、
ヨーロッパを越えて、南へ飛び、そして日本へ渡ってくるような、
そういう気持ちであったと思っていただきたいと思います。
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