スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 4 
2017/03/26 Sun. 16:04

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新しい使命の始まり
さて、さらに天界の秘密を話してゆきたいと思います。これも、あるときの話です。
私が山道を歩いていたときに、突如東のほうから、光の玉のようなものが飛び出してまいりました。
そして、その光の玉が空中で分裂し、いくつかの霊的なかたまりとなって散りました。
やがて、そのかたまりが赤く変色して、赤い字が書かれました。
そこに書かれた文字が何であるかというと、
「東の国に太陽が昇る。太陽のもとにはせ参ぜよ。これは歴史的な試みである。」
こういう赤い文字が現われたのです。
そうして私がその赤い文字を見つめていて、さらに関心を示して、「おもしろい。」
というふうに一言いうと、この赤い文字が金色に変わります。
それは、悦びを表わしているわけです。
さらに、次に字が出ます。また赤い字が空中に浮かんできます。
「スウェーデンボルグよ。汝ふたたび召命されたり。
汝の使命が始まった。汝も東の国にて汝の考えを世に問え。」
こういう字が赤く出ます。
私はしばらく考えたのち、「いいでしょう。」という言葉を発します。
するとその次に、この赤い文字は金色に変じて、また空中で消えてゆきます。
さらに、その次に現われたるものは何であるかというと、
どうやら私の前に霊示を送った人たちの顔のようです。
霊示を送ったいろんな人の顔が次つぎと浮かんできます。
そして、私の前に霊示集を出しているエドガー・ケーシーであるとか、ノストラダムスであるとか、
こうした人の顔が空中に浮かんでは、その本が出てくるわけです。
こうして私に、こういう仕事を自分たちもしてきたということを、暗示しているわけです。
私は「わかった。」と応えを送りますと、「のちほどまた迎えが来る。」こういう合図がありました。
これで私は、まもなく地上に対してメッセージを送らねばならない。
そういう使命がきたということを悟るわけです。
こうして、心のなかでの準備が始まってゆきます。
天界といっても、その領域はたいへんは広く、広大無辺であって、
如来たち同士でもいつも同じところに住んでいるわけではありません。
ある者は、ヒマラヤの山を越えたような奥地に住んでいるようにも見えますし、
ある人は、遠い空中のかなたに住んでいるようにも思えます。
相当広大な領地のなかにそれぞれが往んでいて、日々接触することはそう多くはないのです。
私はもちろん北欧の生まれ育ちですから、霊界の感覚は、私にとっては北欧の感覚があります。
そうした霊界に住んでいるわけですが、こちらの世界で如来というのは、そう多くは出ていないために、
私もごくごくわずかな人たちと生活をしております。そうしたものなわけです。
やはり、地上に生きていたときの記憶があって、それなりの生活様式をこちらでも欲するといってもよいでしょうか。
みなさまの目には、北欧スウェーデンの、あるいはフィンランド、ノルウェー、
こうした国の姿が目に映ってくると思います。
意識のなかにおいては、私もそういうところに往んでいる気持ちでおりますから、
東の国日本に出向いて霊言を送るということは、ひとつのめずらしい行為であるわけです。
私としてはたいへんめずらしい行為で、
「さあ、そうしたことが今の時代に必要なのだろうか。私などが出てどれほどの力になれるのだろうか。」
そういうことを考えるわけです。
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