fc2ブログ

神理の発見

私たちが生きていく上で一番大切なもの、そして真の幸福へと導いてくれるもの
もしそうしたものがあるならば、それは本当の意味での宝かもしれません。
それが誰によって書かれていたとしても、たとえわずかな期間に書かれたものであったとしても
その中に神理の光が宿っており、真に人々を幸福に導く法であるならば
それを後世に残していくことが使命であると思いこのブログを立ち上げてみました。
これからすばらしい神理が発見できれば、ここにて紹介してゆこうと思っております。

心の探求 -心の段階- 6  

心の探求128-184



----------


人間の悩みと心の管理

さて、いま、科学的な鋭明として心の段階について話をしましたけれども、
これをもうちょっと思想的段階として、追究していきたいと思います。

まず、生きている人間は、一日のうちでさまざまな想いというのを持っています。

これはどのような人であっても、肉体を持っている以上、
一日のうち立派なことばかりを考えているわけでもなく、悪いことばかりを考えているわけでもありません。

朝起きてから夜寝るまで、夜眠っても、夢のなかでさまざまなことを思っておりますけれども、
善いことも思うし、悪いことも思っています。

完全に天国で草を食んでいる羊のような姿ではいられないのです。

いろいろなことがある。いろいろな人との出会いがあり、いろいろな仕事があり、いろいろな雑用がある。

こうしているうちに、人間は心の針が動きます。

女性であれば、せっかく瞑想していたと思っても、
素敵な男性から電話の一本も入れば、もうそれで心の針が揺れ動く。

男性にしてもそうです。今日は会社へ行って真面目に一生懸命自分の将来をかけた仕事、
その結論を出そうと思って、電車に乗り込んでも、電車の座席の前に美しい女性が座っていると、
それでもう心が宙に飛んで行くわけですね。こういう事があります。

仕事をしていても、これが世の中の役に立つと思いつつも、しかし、
それにしても空しさというものがつきまとってくる。

どうしても空しさがつきまとつてくる。これが自分の本来の仕事だと思えない。

こういうことで、心のなかが悶々としてきます。

人間の心のなかには、常に悩みというものがあるのです。地上に四十億、五十億の人間がおりますが、
このなかで悩みのない人間がいるかどうか。これを個別に聞いたら、おそらく、ほとんどいないはずです。

悩みのない人間がいるとすれば、考えることのできない人間でしょう。
そういう人間もなかにはいるでしょう。

何も考えない人間というのはいるから、その人には悩みがないといえるかもしれませんが、
考えるということができる人間にとっては、悩みがない世界というのは、ありえないということになってしまいます。

人間というものは、気がついてみれば、何かを思っている。その思っていることが、
たいていは悩みになっているはずです。

その悩みというのは、自分の過去に対する思いであったり、あんな事をしてしまった、
こんな事をしてしまった、という思いであったり、あるいは、

現在どうすべきか、こうすべきかという現在の選択の悩みであったり、
あるいは将来に起きることが善いことだろうか、悪いことだろうか、悪いことが来るのではないかと思ったり、

善いことが来そうだけれども、その善いことというのが、本当に実現するかどうか、これも悩みになります。
そして、未来の事を悩んでいるけれども、それが現実になったら現実になったで、それもまた悩みになります。

現実がすぎ去って過去のものになったとしても、ああすればよかったと思う。
いつまでたっても悩みというのが心を去らないわけです。

これは、心の管理のしかたというのを教わっていないからです。

そういうことをあなたは悩んでいますねと、他の人からいわれないと、それがわからないからです。

常に悩んでいるけど、それが、いわれないとわからない。

主婦であっても、自分の子どもが病気であれば、買いものをしても、食事をつくつても、
編物をしていても、洗濯をしていても、一日中、子どもの事ばかりを考えている。

これは、他人から指摘されないとわからないのです。

人間の心は、何を描くかということが自由であるにもかかわらず、
いつも心のなかを占領しているものがある。

それが丸一日、心を占領していますよ、ということを他人様からいわれないかぎりわからない。

こういう事実があります。





category: 心の段階

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://tlots1986.com/tb.php/283-0309105e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)