心の探求 -心の段階- 2 
2022/09/20 Tue. 09:50

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固体-液体-気体という水の三態
たとえば、「水」の一生というものを考えてみたいと思います。
水というのは、零度以下の時には氷になっています。硬い固体です。
この固体である氷に熟を加えてゆくと、だんだん融けてくるわけです。
それでちょうど摂氏零度の時を融点といいます。融点というのは、融ける時点という意味です。
融点といって、零度になると氷は融け始めます。
そして、たとえばビーカーの中に氷を入れて熱していれば、
氷が融け終わるまで温度計は零度から上がりません。しばらく上がりません。
そして、氷が融け終わって液体の水になると、今度は一度から、二度、三度、十度、
二十度というふうに、液体の温度が上がってきます。
そしてこの温度は、百度まで上がってきます。
百度になるとどうなるかというと、これを沸点といいますが、沸騰する点ですね。
沸点といいますけれども、ここから後は、この液体であった水が気体に変わって行きます。
水蒸気になっていくわけです。
こういうふうに、固体-液体-気体と形状が変わって行くことを「水の三態」というふうにいっております。
態というのは有様、態度の態です。水の三態といいます。
これは「水」というものを見て考えているのだけれども、「水」以外でも、同じような現象はおきます。
鉄というような固まったものがありますが、これはひじょうに硬い。
だから鉄は常に固体だというふうに、みなさまは思っておられるかもしれませんが、
鉄も結局は氷といっしょなのです。
鉄という、そういう鉱物が、冷えて固まっているのが、型になったり、スチールになったり、
車体になったり、いろいろしているわけです。
ですから、鉄もどんどん熱していけば、摂氏千五百三十度になった時に融け始めます。
まっ赤になって融けてゆきます。そして液体になります。
これは、鋳物とか、あるいは刀をつくる過程において、
みなさまはよくテレビとか、写真とかで見たことがあるはずです。
まっ赤になって鉄が融け出してゆきます。
液体になるのです。
そして、この鉄の液体も、さらに熱してゆくと、今度は、やはり気体となります。鉄でも気体となるのです。
こういうふうに、固体・液体・気体という三態は、水以外のものでもすべて同じです。
あの、木のようなものでも一緒なんです。
試験管に木を入れて、下からガスバーナーで熱していると、木がだんだん黒くなっていきます。
黒くなって今度は融けてゆきます。液体になるのです。黒い液体になってゆきます。
そして、やがて気体になってきます。
どんな物でも、そういうふうになるのです。
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