心の探求 -心の構造- 6 
2022/06/19 Sun. 11:46

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「魂」という言葉に対する先入観
さて、心とはそういうものだということを話してきましたが、次に、
その心の構造について、さらに詳しい話をしたいと思います。
昔から、魂とか、心とか、精神とかいっていますが、本当は同じことをいっているのです。
現代の日本人は、精神といったら信じます。人間は精神があるといったら、みんなそうだといいます。
百人が百人、精神があるといいます。
人間に心があるかと問えば、みんな、ありますと答えます。
ですから、街頭でアンケートをやって、「あなたは人間には心があると思いますか」と聞いたら、
百人が百人、たぶん「あります」といいます。
あるいは、「人間には精神というものがあると思いますか」、と質問したら、
たぶん百人中百人が「あると思います」というでしょう。
けれども「人間には魂がありますか」といったら、
「あります」という人は二十パーセントから三十パーセントです。
あるいは、「霊っていうのがありますか」というと、またこれも否定する人が大半になってきます。
こういうふうに、言葉に一定のイメージがついてしまって、もう本来のあり方がわからないのですね。
精神といっても、心といっても、魂といっても、本当は同じことをいっているのです。
あえて違いを述べるとすれば、魂というのは、どちらかというと、外面というのを重視した考え方です。
心というのは、その作用、機能というのを中心にみた場合のことをいっています。
そして霊というのは、どちらかというと、あの世の存在のことをいっていることが多いようです。
すなわち、多少人間的感覚が薄れて、ばんやりとした意識体となったことを、霊ということが多いようです。
これに対し、魂という場合は、人間のなかにすっぽり入っている霊的エネルギーのことをいっているようです。
まあこのように、表現に違いがあるわけです。
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