心の探求 -心の構造- 2 
2022/06/12 Sun. 23:24

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睡眠中の心と大脳の機能
しかし、このことに関しては、死後の世界がわからないという人がたくさんいるので、
それだけを話していても不十分でしょう。
そこで、これをもっと現実的に話をするならば、大脳が物事を考えているというなら、
では睡眠中はどうなのか、というようなことになると思います。
昼間は、いろんなことを思ったり、考えたり、人と話したり、
人の言葉を受け取ったり、いろんなことをしております。
しかし、眠っているときはどうでしょうか。人間が寝ている間に、人から悪口をいわれても、
まったく腹も立ちませんし、眠っている間に、人に褒められても、まったく気がつきません。
なかには、眠っている間に地震が起きても知らない人もいます。
夢遊病者のように眠っている間にべランダから出ていって、外で寝ていても気がつかない人もおります。
鼻を摘まれても気がつかない人もおります。
こういう事実は、神経の作用によって、大脳に刺激が伝わって、大脳が反応していると考えるならナンセンスです。
神経経路によって、大脳と連絡があって、そして大脳がすべてを考えているとするならばナンセンスで、
そうであるならば、寝ている時に鼻を摘まれても全部わかるはずですし、寝ている時に悪口をいわれたら、
それに対して、怒りがこみ上げてくるはずです。
ところが、実際、寝ているときに、何にもそういう反応がないわけです。
とくに、深い睡眠のときには反応がありません。
これはいったい何であるかということを考えると、結局、心がそこにないということです。
睡眠中に、心がそこにないということ。
こういうことがいえると思います。
脳は正常に機能しているし、心臓は動いているし、神経だって眠っているわけではありません。
それでも、そういうふうに刺激に対して、反応がなくなるということは、これは心がそこにないということです。
つまり、コンピューターには電源が入っているんだけれども、
コンピューターにインプットしているキーパンチャーが不在であるということです。
だからわからない。こういうことになるわけです。
category: 心の構造
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