神霊界入門 -生まれ変わりの池- 1 
2014/08/17 Sun. 15:37

私がここで紹介しています書籍は、どちらかというと法といいますか、少し抽象的に傾いているかもしれません。
私が伝えたい主な事は、人間は肉体ではなく魂であり、あの世とこの世の間を転生輪廻を繰り返しながら
永遠の進化を続けているのが、私たちの本当の姿であるということです。
よってもう少し、あの世の世界の描写や、霊人がどうのような生活を送っているのかという、
具体的な説明があったほうがよいと考えて、この書を紹介しようと思います。
書籍名は「神霊界入門」となっていますが、他の書と同様の霊言書というものです。
つまり、ある霊人が霊声者を通じて語りかけた内容が、そのまま書籍になったというものです。
そこで、この書の霊人はいったいだれなのかというと、「小桜姫」という方です。
この「小桜姫」という方について、少し説明をしておきたいと思います。
日本の心霊科学研究の草分け的な存在として、浅野和三郎という方がおられました。
この方は、大正から昭和にかけて活躍された方で、多くの心霊関係の著述を遺しておられます。
その中の一つとして、「霊界通信 小桜姫物語」というものがあるのですが、
この書は、浅野和三郎氏の奥様である多慶子夫人に、霊界人である小桜姫が霊言という形で伝えたものです。
「小桜姫」という方は、今から約五百年前の足利時代末期に生まれた実在の人物とのことです。
前回の通信から約五十年を隔てて再び送られた霊界通信が、この「神霊界入門」ということになります。
この書の内容は非常に親切でわかりやすく、霊界での生活についても、かなり具体的に書かれているので、
初心者の方にとっても最適の書かもしれません。
今日は、この書の中に、生まれ変わりについて非常に具体的な内容が書かれているので、
その部分を紹介してみたいと思います。
2~3回に分けての紹介になると思います。
以下がその本文です。
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さて、今日はもう一つ別の話をするためにやってまいりました。
あと三十分から四十分ほどお時間を頂戴したいと思います。
あなたもまだよくご存じないようなこととして、転生輪廻のしくみについて、お話しましょう。
人間の魂が幾代にもわたって生まれ変わるということはご存じですよね。
けれども、実際にどのようなしくみで生まれ変わりがなされているのか、
また、どういった過去世を生きたら、どういった未来世が待ち受けているのかといったことを、
詳細に述べられたものは、それほどないと思います。
そこで、こちらの世界でも魂の段階に応じて住む世界が違うことは、すでにあなたもご存じのことですが、
それらの段階別にどのような生まれ変わりがあるかということを、私の知る範囲でお伝えしたいと思います。
まず最初の例は、江戸時代にある藩にお姫様として生まれ変わった人の話です。
その人の名を、かりに千姫と呼んでおくことにしましょう。
千姫は、過去世においてはチベットという国に、今から一千五百年くらい前に生まれました。
そのときは、とても厳しい修行の人生を送り、一生独身で、まあ、いわば尼さんの生涯を送りました。
そして五十七歳で、ひっそりとした人生を閉じたのです。
この人は十八歳のときに、ひじょうに恋焦がれた人があって、その人と連れ添いたかったのですが、
その人が仏道修行のために出家をしてしまい、とうとう結婚は出来なくなってしまったのです。
そこで他の人といまさら結婚する気にもならず、そのスミレのようなうら若き女の身を、
やはり仏の道に投げ入れることになったのです。
けれども、その女心の深い底にあるのは、やはり、心に思った人への憧れ、真の仏道修行ではなく、
死んであの世に還ってからこそ、その恋する人と一緒に夫婦になりたいという思いでいっぱいでした。
やがてそのような恋心を押し包んで尼として生きた生涯を終え、こちらの世界にやってまいりましたが、
やはり心のあり方は、仏の境涯にはほど遠く、女としてもっと人間的な一生を送りたかったという
気持ちでいっぱいでした。
もちろん想っていた人とは、こちらの世界で一度きり会えましたが、彼の修行がはるかに進んでいたために、
とうてい夫婦になることもできず、ある人の紹介をうけて、私、小桜のもとを訪ねてきたのです。
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category: 神霊界入門
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