ソクラテスの霊言 -あなたが、今この日本に生まれたらどのような生涯を生きられるか- 1 
2019/11/23 Sat. 15:55

今回は、ソクラテスの霊言を紹介させていただきたいと思います。
ソクラテスは西洋哲学の祖として有名であり、ご存じの方も多いと思います。
そのソクラテスが、もし現代に生まれ変わったとしたら、どのような人生をおくるのでありましょうか。
まずは、ご一読よろしくお願いいたします。
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あなたが、今この日本に生まれたらどのような生涯を生きられるか
――聞手
ソクラテス先生、私からの質問なのですけれども、例えばあなたが、
今この日本の国にお生まれになったとしたら、あなたは、どのような人間として一生を生きていかれますか。
例えばですよ、例えば、今この日本に、私たちではなくてあなたがお生まれになったとしたら、
あなたはどのようにお生きになられるでしょうか。
――ソクラテス
これは非常に厳しい質問でありますが、今、私がこの日本の国に生まれたならば、やはり私は学問に励むでしょう。
そうしてあなた方が〝徳″と考えているもの、〝仁徳″というようなもの、これを主に考えておられるようですけれども、
徳の中には、〝学徳″というものもあるのです。
深く学問を修め、見識を磨くということも一つの道であります。
このような知性の時代、もし私が生まれたとしたならば、私はやはり学問を積み、
さまざまな学問を越えた学徳的な道を歩む学者になっていくでありましょう。
そうして青年達に対して、若者たちに対して、知的に生きる、知的生活の重要さを説くことになりましょう。
いま若者達を見てみなさい。休みの日には車に乗ってドライブをする。
或いはレジャーに励む、或いは人と人とが逢ってお喋りをする。映画を見る。さまざまなギャンブルをする。
そういった刹那的な趣味の中に若者達は流れていっております。
今、私がこの日本の国に生まれるとしたら、やはり私は学徳というものの大切さ、知性的に生きる。
知的に生きるということは、何を目指すのでなくても、それ自体が、そのライフ・スタイル自体が意義があり、
価値があるのだということを、お見せすることになると思います。
たとえその一生において、何ら達成することがないとしても、目的としての学問の大切さを、私は説くと思うのです。
学問は、あなた方は、えてして何かのための学問ということを考えているのです。
例えば就職のための学問です。試験に通るための学問です。技術者になるための科学です。
そうですね。大学教授になるための哲学であります。文学の教授になるための小説であります。
そうした手段としての学問がはびこっている世の中であります。
しかしながら本来、学問とはそうしたものではなかったのです。
学問は、学に参ずるということ自体が、一つの目的だったのです。
それが人間修行の目的の一つであったのです。
ここのところを考えて頂きたいのです。
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