スウェーデンボルグ霊示集 -私の見た地獄界- 8 
2019/10/06 Sun. 13:47

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色情地獄の様相
また色情系統の地獄というものもあります。
これもよく知られております。ここに来ている人たちも自由の賛美者であることがひじょうに多いのです。
そこで指導しているといいましょうか、中心人物をやっている人なども自由の賛美者です。
そして、色情地獄などで、みな裸で生きているわけですが、
「私たちはルネッサンスの時代に生きているのだ」といってみたり、
「古代ギリシャの時代、ギリシャの美を今復活させるのだ」、こういうことを懸命にいっている者もおります。
「肉体の美を発見せよ。肉体の官能のなかに芸術のすばらしさがある」、こういうことを吹聴しております。
この世界のなかにも一部の文学者や、芸術家たちもかなり来ておりますので、彼らが理論的に指導しているのです。
文学者のなかでも、こうした欲望もの、セックスものを中心とした文学を書き続けていた者もいるでしょうが、
ほとんどまちがいなくこの色情地獄というところに来ております。
そして、そのなかでのリーダーとなって扇動しています。
どのように男女の愛を実践するのがもっとも芸術的なのか、美しいか、こんなことをやっておりますし、
最近私が見てきたもののなかには、映画監督のような者もかなりおりました。
地上でポルノ・ビデオであるとか、ポルノ映画であるとか、こういうものを一生懸命撮ってきた写真家、
あるいは映画監督、こういう者もみごとに色情地獄に堕ちているわけですが、おかしなことに、
そこでもまだビデオを撮っているのです。
これはいろんな男女を集めてさまざまな絡み合いをさせ、それをビデオに撮っているのです。
本人はビデオで撮ったり、あるいはカメラで撮っているつもりでいるのですが、
私たちの目で見れば、手に握っているものはまったくちがったものを持っているのです。
石ころをかかえたり、あるいは木の根っこを持って、それで自分たちはカメラで撮っているつもりでいるのです。
ただ、それが本人にはカメラに見えたり、ビデオに見えたりしているのです。
そういうことをやって喜んでいます。
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