スウェーデンボルグ霊示集 -私の見た地獄界- 7 
2019/10/01 Tue. 23:55

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ですから彼らがいちばん嫌がるものはまさしくそこにある。
宗教家が過去何度も地上に出ては、心むなしくすること、欲を捨てること、
反省をすることなどを教えてまいりましたが、
これはまさしくサタンたちのやっていることを防ぐ意味でも大きな意義があったわけなのです。
およそ思想のまちがいというのはこういうもので、ほんの紙一重といいますか、
ほんの少しのところでちがいが出てきます。
しかし、それでも弁舌さわやかで人をだますのがじょうずな人であれば、
やがてその方向に人びとをまきこんでゆくことができます。
また、軍人出身、日本であれば武将といってもいいでしょう、そうしたサタンもおりますが、
こうした者たちは、いつも兵士や、あるいは武士たちを集めて戦争をやっております。
そして、それなりのひとつの理想を持っているらしくて、その実現のために戦を起こしているのです。
私たちが人殺しをするのは、決して自分たちのためではない、世の中を変革してゆくためだ、
あるいは世をたてなおすためだ、天下統一のためだ、
こういう言い分で、兵をおこして、いつも戦をやったりしております。
これもまた地上で戦乱のにおいがし始めると、集団でそうした世界に取り憑いてゆきます。
そして、狂わせてゆきます。
ですから、いろんな戦争がありましたが、最近でもありましたでしょうが、
そうしたときに、軍人や軍部の首脳のなかに、かつて戦国時代などに戦った武将たちの悪霊が、
次第しだいに入り込んでゆきます。
そして、闘争心・征服欲をかりたてて、自分たちの昔の恨みや怨念をはらそうという傾向が強いのです。
このように地獄の世界といわれても、ほんとうに悪いことをしていると思っている者は少なく、
じっさいは自分たちはほんとうにすばらしく生きている、と思っている人たちが多いのです。
そうした人たちの思想を変えるということは、きわめてむずかしいです。
そして彼らは、つねになんらかの意味での自己合理化といいましょうか、意味づけをやっております。
愛というものを自分なりに解釈してやってみたり、
あるいは天下統一というような美名のもとに戦争をやってみたりするのです。
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