スウェーデンボルグ霊示集 -私の見た地獄界- 5 
2019/09/23 Mon. 00:07

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そういう教えにふれた他の地獄霊たちは、その人の姿を見て、「これこそ光の天使だ」と思うようです。
「光の天使だ。なぜならば彼は私たちを愛しているからだ。私たちが自由にやろうとしていること、
それはすべて叶えてくださるとおっしゃる。そして、心のままに、自由気ままに生きてゆけばよい、
自分の個性をのびのびと伸ばして、やりたいようにやったらよい、こういうふうに教えてくれるのだから、
まさしくこれは救世の教えである。」 このように感じるようであります。
こうして数多くの地獄霊たちが、精神的に洗脳されてゆくようになります。支配されるのです。
その理論に支配されてゆくようになってゆきます。
あるいは、そのサタンたちのなかでは、巧妙な者たちもいて、自分の姿を変えることになります。
過去の有名な人の姿に身体を変えたり、なかにはイエス・キリストのまねをする者までおります。
西洋のほうの牧師であって地獄に堕ちた者たちは、イエス・キリストのようになりたい、
という気持ちが強かったものですから、みずからの姿を変身させることができることをいいことに、
地獄のイエス・キリストをやっております。そういう者もおります。
「私はイエス・キリストで、天上界からいま、諸君らを救いに来たのだ」。ということから説法を始めて、
いろんなことを諄々と語り、その間に聖書から得られた知識をさかんに織り込んでいるので、
単純な地獄霊たちは手もなくそれにのせられて、彼をイエス・キリストだと信じ始めるようになります。
そして彼の扇動にのっていろんなことを始めるようになります。
まず、この扇動にのりはじめると、「迷える人たちを救え」というような教えが始まります。
そして、迷える人たちとは何かというと、地上に生きている人たちです。
「彼らはひじょうに可哀想な人たちである。ほんとうの世界のことを知らないのである。
だから彼らを守護してやらねばならない。」
こういう言葉を聞いて、そして、守護霊になったつもりでこうした者が
地獄から這い上がって、生きている者に取り憑いてくることになります。
この、にせイエス・キリストはさらにいいます。
「人間の真実の愛とは、相手の欲するものを与えることである。
だから、自分たちが守っている者が欲するものを、なんなりと与える方向で指導してやれ。」
このようにいうのです。
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