高橋信次の天国と地獄 -天国と地獄- 19 
2019/08/07 Wed. 23:03

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みんなが平等でみんながいいってね、まあ、結果平等の世界ばっかり求めちゃいけないっていうことですね。
みんなが平等で、みんなが同じ賃金もらってね、みんなが同じ社長になってね。
たとえば、みんなが同じ賃金で、みんなが同じ社長で、みんなが同じだけ尊敬うけてね、
みんなが同じぐらいの嫁さんもらってね、みんなが同じぐらいの子供つくって、子供のできがみんな同じ程度と。
こういう世界っていうのはね、本当に存在の意義がない世界なんですよ。
ある必要はないんだよ、同質な世界っていうのはね。
これが理想と思うかもしれないけれど、それは幻想というんですね。
こんな世界は、本当は神様は良しとされてないんだ、ね。
みんなが良くなっていく世界を、願ってるんですよ。
だから、結果平等の世界をもってね、天国的だと思っちゃいけない。
これは間違っていますよ。こんな、とんでもありませんよ。
停滞の中には、神の心はないんですよ。それを知らなきゃいかんと思うよ。
だから、地上でね、平等心だけを強調してね、「とにかくもうみんなもう、いい子なんです。
神の子だから、もうそれだけでいい」って言う人もいるけれども、
これは一時的にはそういうこともありうるが、長い何百年何千年の時間の流れの中に捉えたときには、
これは正しくないです。それは法則じゃないんです。
だから、教育なんかでもそうでしょう。学校群制度なんていってね、みんな平等で、くじ引きで学校決めるでしょう。
そんなことして、どうなった、ね。都立高校なんか、みんな駄目になっちゃったでしょう、東京都内都立高校。
こんな平等は、これは間違っとるんだな。結果平等もそうだ、能力平等論なんてなんか意識があって、
能力も平等、結果も平等なんてね、こんなことじゃあ人間は進歩する必要はなくなるんだ。
そうではないということね。進歩の原理はちゃんとあるということを、知らねばいかんよ。
ただ平等というのは、可能性において平等なんだね。
人間は、努力すれば進歩するという可能性において平等だけども、
この結果に関してはね、やっぱり公平に処遇されるんですよ。
こうでなけりやおかしいんだよ。可能性は平等だけど、
努力した人としない人と一緒に処遇したら、こんなの悪平等じゃないか。そうだろう。
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