高橋信次霊言集 -反省とは- 10 
2019/04/01 Mon. 23:38

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反省の意義について
ですから反省というのは、道徳的に善悪だけの問題じゃないということなんです。
善悪だけ考えて生きるなら、人間は、世間に出て働きもせず、山の中に隠って、いいですか、
滝にでも打たれて、山小屋にでも居ればいいんですよ。
そしたら何も悪いことしないですよ。落ちている木の実かなんか食べて、草の根でも食べて生きていれば、
仙人みたいに生きていれば、何も悪いことしなくて済むんです。
マルクス主義じゃないけれど、人から搾取する必要もないし、人を苛める必要もないんです。
人間一人で生きて、自然の木の実を採って食べて生きていれば、何も悪いことしなくて済むんです。
それなのに、共同生活をして、色々苦しみを造っています。
では、みんな人里離れて、一人で住めばいいかというと、そうじやないんですね、悪をなさないで済むのじゃないのです。
悪というのは、必要悪といって、どうしても人間として生きていく過程において、様々な悪をしでかしてしまうのです。
ですからこそ、反省というのが大事なんです。
この反省の意義に入りますけれども、反省というのは結局、
生まれ落ちてよりできたスモッグ、心のスモッグを自分自身で取り払うということなんです。
これは、工場なんかで排水なんかを垂れ流しているけれども、いいですか、
川に流し、海に流し、様々な動物たちが死んでいるわけなんです。魚たちが死んでいます。
それでは、死ぬのは神様が悪いのか、神様がちゃんと彼らを守らないから、魚たちが死ぬんですか。
そうじゃないですね。排水を流している人が居るからでしょう。
流している人が、ちゃんと処理をしなければいけないわけです。
他の人は処理してくれません。誰もする人はいません。神様のせいじゃないんです。
人生が不幸になっていく、原因は自分自身が造ったんです。
自分自身が造った原因に基づいて、結果が起きているんです。
ですから、人生は、全て原因と結果の連続なんです。
人生を生きる途中に於いて、様々な原因を造る。
そして、その結果が現われる。人間が造った、原因と結果の連鎖が人生なんです。
ですから、人間が幸、不幸を追うのは、大抵結果です。
この結果を見て思うのです。じや何故その結果が起きたのか、これを反省せよというんです。
そして自分で探究していくと、原因に突き当たるんです。
ああ、私はこういう原因を造ったために、こういう結果が現われたんだ。
この結果に対する責任は誰に対してあるのじゃなくて、自分自身なんです。
そういうことなんです。
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