運命の開拓 -神の栄光- 2 
2019/01/02 Wed. 11:46

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二 新 生
さて、人間は繁栄の義務があるということを、みなの者は学んだことと思う。
しかしこの観点に立って、自らの現在と過去とを振り返って見る時に、そこに、
繁栄の自己実現の過程としての自分の姿がないことに気が付くことが多いであろう。
ある時には停滞をしておるようにも見え、ある時には後退をしておるようにも見えたのであろう。
それは、汝の心の迷いであり、汝の目の錯覚であるということを知れ。そうしたものに惑わされてはならん。
停滞は実在ではないのである。衰退も、退歩も、実在ではないのである。
そんなものは蜃気楼のごとき姿にしか過ぎない。目の錯覚にしか過ぎん。心の迷いにしか過ぎん。
そうしたものに惑わされるなかれ。この大宇宙の姿は、下り下りて止まぬ川の流れのように、
大いなる生命の奔流を流し流して、そして止むことのない力なのである。
したがって汝ら、その心の迷妄を断て。その心の誤りを断て。そして、その瞬間に、
新生ということが始まるのだ。新しく生まれ変わるということが始まるのだ。
汝ら正しく生まれ変わらずして、神の心にかなうこと能わず。神の心にかなうためには、まず、新生せよ。
まず、新しく生まれ変われ。新しき命を得よ。間違った考えを捨て、間違った生き方を捨て、
そして、新生の局面に入れ。一躍跳入正しき生活に入れ。
そのための勇気があるではないか。そのための愛があるではないか。そのための力が、
心の底からふつふつと湧き上がってくるではないか。
どうか、新生ということを心に抱け。そして、自らの心の奥の奥から、
ふつふつと湧き上がってくる泉のごとき力の確かさを知れ。
汝らは想像してみたことがあるか。その泉の底よりふつふつと湧いてくる水の力を、
どうやって閉じ込めることできるであろうか。
泉の上にふたをしたところで、その地下水は、また、そのまわりに伏流水となって流れて来るのだ。
この伏流水のごとき水の力を知れ。
川の流れの中には、乾いた川のようになっておるところもある。砂地となって水がないように見えるところもある。
しかして水は、その砂の下深く深く、数メートル、数十メートルの下を流れ、
また伏流水となって、やがて地上に顔を出し、滔滔たる流れを創っていくのである。
泉のその吹き出す水を押し止めることができないように、汝らの心の内の内なる生命力は、
汝らの心の内の内なるエネルギーは、これを押さえんとして押さえること能わず。
吹き出し吹き出し、ほとばしり出て止まない力があるのである。これを知れ。
この吹き出してくる力こそ、汝らの新生の力とせよ。
汝らはもともとそうした力を持っておるのだ。これは与えられるのではない。すでにあるのだ。
すでに与えられておるのだ。この吹き出してくる力を自由にせよ。
その吹き出してくる泉の力を、こんこんと湧いてくる泉の力を自由のままにせよ。
それを遮るものをなくせ。それを押し止めようとするな。
それを押し止めようとするような心は卑怯な心だ。それを押し止めようとするような心は、臆病な心だ。
それを押し止めようとする心は暗い心だ。それを押し止めようとする心は、劣等感のとりことなった心だ。
こうしたものを一蹴せよ。さすれば、こんこんと湧いてくる泉は、澄んだ清らかなものとなるであろう。
この澄んだ清らかな泉のことをだれが汚れていると言おうか。
誰もそうしたことは言わない。汝ら誤解してはならん。水は土に混じればすぐ濁ると思ってはならん。
泉の水というものは、土の中より噴出して清きものである。土の中より噴出して濁ってはおらん。
水は澄んでおる。どうかそうしたものが、汝らの力の本源であることを知れ。
汝ら人生の中において、さまざまな事件に遭い、さまざまな人に会い、さまざまに心乱れ、
さまざまに人生が傷つくように見えることもあるであろう。
ただ知れ。汝らはこの泉の水のごときものだ。土の中よりほとばしり出て、土をその中に含まぬものである。
そうした清い清い力が、汝らの心の本流を流れておる力だということを知れ。
そうしたものとして自分を信ずることが、これが新しく生きる力となっていくのだ。
この新生の原理を知れ。それはまず、自分の本質なる内なる力を、これを、すばらしさを信ずるということだ。
新生のエネルギーというものは、決して決して他人にもらったり、あるいは外部によって、与えられるものではないということだ。
自らの内なる泉を掘れ。自らの内からほとばしり出る水に敬意を表せ。
さすれば汝ら心が水のように青くなるであろう。心はまっすぐとなり、そして流れて行くであろう。
人新たに生まれ変わらずんば、神の世界へ入ること能わず。このことを知れ。
そのことを強く心に念え。その時に、汝らには、新たな新世界が、人生が展開してくることとなろう。
このことを強く強く知りなさい。
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category: 神の栄光
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