ニュートン霊示集 -私の見た世界- 4 
2023/03/15 Wed. 23:48

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心の価値を求めるのにも基礎努力がいる地上生活
地上にあって、心の大切さを教えている人もいるでしょうし、心の大切さを学んでいる人もいるでしょうが、
その心をつくるために、環境の整備というのがひじょうにだいじになります。
地上の人間は、まず家を建てなければ、住む場所がありません。
家を建てて、そして生活する場合にも収入というものが必要です。
収入がなければ毎日の食事にも事欠くようになります。
しかし、この収入は、今度は仕事というものを通して得られます。
仕事のなかには必ずしも精神的でないものが、そうとう多くあります。
単に、労働としてのみある仕事、これがきわめて大きな部分を持っていると思えるのです。
そうして、一日二十四時間のうち、真に自分の精神的なことに、
あるいは心の向上のために使える時間がわずか一時間や二時間、
せいぜい三、四時間しかないというのが、現代人の姿で、残りの二十時間以上の時間は、
その時間をつくり出すために、費やされていると言っても過言ではありません。
霊界の人たちは、こんなことを聞くと驚いてしまいます。
彼らも、もとは地上で生活していたわけですが、地上時代の記憶というのは、
こちらの生活に馴染むと次第しだいに忘れていくことになります。忘れ去っていくのです。
そうすると、不思議なことに、彼らは地上時代には、自分たちが精神価値を求めるために、
それだけの基礎努力を要したということを、次第しだいに忘れていきます。
そして、こちらの世界では、念ったことは実現する世界であるので、
念ったことを実現できるということを当然として、さらにそれを材料とし、
手段としてより高度なものを求めるということに没頭するようになっていきます。
つまり、時間効率というのはひじょうによいのです。
きわめて有効な時間利用が行なわれていると言ってもよいでしょう。
地上のあなた方は、こういう話を聞くとほんとうに羨ましく思えることと思います。
まず食べ物を得るための努力をする必要がないのです。
地上にいて、食べていくために、どれほどのエネルギーを消費しているか考えれば、これは大変なことです。
食べなくてもよいならば、地上の人間であっても、ずいぶん負担感は減るでしょう。
何も飲まずとも、何も食べずとも死ぬことがない。そして元気で働けるという条件があったら、
もしそういう人間が生きているとしたら、その人はきわめて異例な存在であり、超人となるでしょう。
もし、飲食をしないでも生きていける人がいたら、この人の時間というものは、
普通の人間と比べたならば、それはそうとうなものとなるでしょう。
そして、その時間を使っていろいろなことができるでしょう。
食事の時間が要らないということだけではなく、糧を得るための労働時間が要らなくなるわけですから、
建設的な作業のためにきわめて多くの時間を費やすことができるはずです。
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