天照大神の霊言 -秩序と礼節- 1 
2019/12/08 Sun. 13:06

今回は、天照大神の霊言を紹介させていただこうと思います。
今私たちの世界は、本当の正しさとは何なのか、真の正しき価値基準とは何なのか、
それがわからなくなってしまった時代であると思います。
私たち、日本人が忘れ去って久しいもの、それは何なのか、本当の正しさとは何なのか、
それを今一度思い起こしてみたいと思います。
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日本神道の教え「秩序」について
既にあなた方もお聴き及びのとおり、日本神道におきましては、神を敬うという気持ちを非常に大切にしております。
いまあなた方の世の中を見渡したならば、世は乱れ、混乱の極致にあるかにみえます。
物資は溢れ、文明は栄えているかにみえますが、
この文明社会において混乱を持ち来たらしているものは一体何でありましょうか。
それはこの地上に生きている方がたが、この地上こそが、彼らにとって楽園だという考えがあるからです。
僅か数十年の人生を、どのように花開かすかということ、他の者にどのようにみえるかということ、
自分がどのように満足できるかということ、
こういった視点から人生観が成り立っているのではないでしょうか。
しかしです。この地上の混乱を救うものは、
この地上的な生き方、この地上的なでき事、この地上的な事業の中にはないのです。
そうではなくて、この地上の混乱を救うものは、地上には無い。
本来の世界、本源の世界とは何であるか、
本来の「秩序」の世界とは何であるか。
こういったことを明らかにさせる必要があるのです。
われわれが主として説き来たったことは、「秩序」であります。
キリスト教は「愛」を説いたでありましょう。
その前にモーゼといわれる方は「義」を説いたでありましよう。
釈迦はインドにおいて「法」、これは生きていく人間のとるべき選択肢、選択の基準、
という意味での行動基準、「法」を説きました。
然して、私たち日本神道系が主として教えているのは「秩序」であります。
この"秩序"とは、われらが世界、神の世界における秩序でありますが、
この秩序を、ある形においてこの地上にも反映させたいと思うのであります。
秩序ある世界には、平和な営みがあるのです。秩序ある世界には美しさがあるのです。
いまあなた方の世界においても、たとえば年齢ですね、年上のものを敬うということ、
或は立場が上の者、上役を敬うということ、地位の高い人を敬うというようなこと、
このようなことは行なわれておりますが、これは、本来の意味においての秩序ではないのですけれども、
その秩序の考えの残骸と申しますか、残滓と申しますか、そのようなものであります。
決して肉体人間が、年齢をとることによって、偉くなることもないのでありますし、
いまあなた方の社会において、会社において、例えば、課長になり、部長になり、
或は役員になり、社長になるというようなこと、
このようなことが立派なことだと思われているようですが、
このようなものは必ずしも神の秩序には服してはいないのです。
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天照大神の霊言 -秩序と礼節- 2 
2019/12/09 Mon. 23:15

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けれどもただ秩序、というものがあるということを、そのような形を通して、
人間は感じることができるようになっています。
けれども、私たちが希っていることは、
そのようなこの世の文化、文明が産み出したところの地位とか上下ではないのです。
私たちが、今あなた方の世界、この地上界において、実現してほしいと希っている世界には、
神の世界の秩序を秩序とした世界の建設なのであります。
やがてそのような世界が来ると希っています。
その世界においては、「神」により近き人間が、人びとの尊敬を受け、
人びとを指導すべき立場に立っていなければいけません。
古代のように、決して神主が人びとの上に立たなければいけないと、私は言っているのではないのです。
たとえば役所においてでもよろしいのです。
貿易業者でもよろしいのです。或はエ業、或は商業の中でもかまわないのです。
どのような世界かは問いません。
その中において、神の子としての自分を発揮している人、神の側近き人が、人々の尊敬を受け、
人々を指導できるような世の中、なんとかしてそのような世の中を作っていきたいと思うのです。
年齢が上だから人の上に立つのではないのです。
これからの世界は、年齢の上下ではなく、生まれついての金銭の多寡でもなく、
勤めている会社の格の上下でもなく、そのようなものではなくて、
その中に生きている人の人生観と申しますか、信仰と申しますか、或は哲学と申せましょうか、
その人の考えが、その人の思想が神に近い、神により近い人間が人の上に立つような世界、
そういった世界が作られるべきです。
私たちはそういった世界を作るために少しなりとも力を貸したいと思っているのです。
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いかがでしたでしょうか。
この世を去った実在の世界は、こうした正しき世界なのだと思います。
そしていずれは、この世においても、こうした正しき世界となっていくことを信じております。
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