高橋信次霊言集 -人生の目的と使命- 12 
2018/04/22 Sun. 17:39

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12 人間の使命はできるだけ多くの人を幸福にすることにある
あと、使命というのがあります。使命について、もう少し話したいと思います。
今、私は個人、一人の人間ということを中心に話しましたが、
使命というのは、これは他人との関わりということなのです。
これが使命なんです。
人間は自分だけのために生きているわけじゃないんです。
自分だけのために生きていくなら、南海の孤島か何かに生まれて来ればいいんです。
ポツンと、生まれて来て、豚でもいい、猫でもいい、ペンギンでもいいけど、それと暮らしていればいいんですよ。
ペンギン抱いて寝てたらあなた、地獄へも堕ちないし、争いも起きないですよ。
そうですよ、その通りなんです。
ところが、残念ながら可愛いい女性が一杯居て、心が散々に乱れるから、
執着のとりこになって地獄へ行ったりするんです。
だから女性なんか居ない島へ行って、男一人だけで住んでいれば、あんまり地獄に堕ちることなんかないです。
ところが、いろんな人が居る所へ住んでいるから、間違いもしでかして、地獄へ堕ちてしまうんです。
だから、使命ということに関して言えば、やはり、他の人と一緒に生活する、
共同生活する、ということが一番大事なんです。
では何故、共同生活するのか、
結局人間は、他の人に対して自分は何ができるか、ということを勉強させられているんです。
それが分らないんです。
大抵の人がテストでいくと、いい点を取りたい、いい会社へ入りたい、人より多い給料を貰いたい。
人より綺麗な母ちゃんを貰いたい。
こういう自分が、自分がと言っている。
ところが自分が、自分がとして生きていると、だんだん人生が苦しくなってくる。
人と比べて悪い自分ばかり見て、欲望を募らせると病気になったりして、だんだん悪くなる。
ところが、もっと素晴らしいことが、この世にはあるんだということに気づくのです。
ある時は、そういった自我我欲のままに生きていて、人の親切に触れて、はっと悟ることがあるんです。
会社の経営者として、社長として、ワンマン社長で偉そうにやっていた。
そしたら、「あいつ気に喰わない」と言っては首を切り、「あいつはお世辞を言わなかった」と言えば左遷し、
そういう勝手気儘に生きていたような社長さんが、或る時ポッと病気をしてしまう。
その時に、自分が左遷した部下が、「社長大丈夫ですか」と見舞いに来たりする。
「あっこの男、本当に優しい男だな、自分からあれだけの目に合わせられながら、自分の体を気づかってくれ
て、ああ、こういう尊い心があるんだな」経営者は、その時悟るわけです。
そして自分が、じゃ今、病気で倒れているけれど、もし健康体にもう一度なれたら、
できるだけ全社員のために尽してみたい。多くの人たちを生かしてみたい。
そういう菩薩心というのが目覚めて来るわけです。これが大事なんです。
人生には、様々なドラマがあります。そのドラマの中で、いいですか、人に尽くす、
他人のためのことを考えるということは、どれ程、一体素晴らしいことかということを、
人間は気づいて行くのです。
これを気がつかなければ、この世に生きた意味がないんです。
だから使命ということでは、個人的にも勿論、人生修行ということですが、
使命という面では、どれだけ他の人を幸せにしたか、成し得たか、ということなんです。
結局、これなんです
-人生の目的と使命- 11
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