道元禅師霊示集 -悟りとは- 
2013/07/07 Sun. 12:50

道元禅師とは、鎌倉時代に活躍された僧侶であり、
その一生を通して悟りというものを追い求めた方であると思います。
道元禅師の探求された悟りとは、いったいどのようなものであったのか、
それは、この書籍の中にあますところなく語られていると思います。
そして、現代において私達が探求してゆくべき悟りについても、語られていると思うのです。
悟りとは、いったいなんなのでしょう、肉体を持ってこの世に生きている私達にとっての悟りとは、
いったい、どのようなものなのでしょうか。
難しい仏教の経典を読んで、それを理解することなのでしょうか。
それとも、人里はなれた山の中で、一人座禅をくんで、
この世ならざるものを感じ取る事でしか得られないものなのでしょうか。
そうではありません、悟りとは、はっきりと言葉で言い表せるものであり、
私達の実生活の中において、本当の意味で、私達を幸福にしてゆくものでなくてはならないのです。
私達にとっての本当の悟り、それは、
私達の本当の姿は、肉体ではないと悟ること。
肉体とは、乗り舟にすぎないのであり、その肉体に宿っている魂、心こそが、
私達の本当の姿であると悟ること。
そして人生は、この世かぎりではなく、死して肉体は無くなっても、
魂は永遠の生命をもって生き続けているのだと悟ること。
そして、魂となって私達が住むべき世界、あの世、実在の世界があり、
その世界こそが、私達が本来住むべき世界であると悟ること。
そして、この世での修行が終われば、肉体を脱ぎ捨て、魂となってあの世に還り
あの世での生活があるのであり、そして何百年かのあの世での修行の後、
ふたたび、肉体をもってこの世に生まれてくる、
すなわち、私達は、あの世とこの世を転生輪廻しながら、
永遠の進化を続けている存在だ、ということを悟ること。
そして、私達の魂、この世、あの世を含めたすべての存在は、大いなる神の愛と慈悲の念いによって
創られたものであり、その愛と慈悲によって生かされていることに感謝して、
その神の期待に応えるべく、私達の魂、心を進化発展させてゆくこと、
私達自らも、愛と慈悲を与えてゆけるような、そうした魂となるように進化発展してゆくことが、
その使命であり、そのために永遠の転生輪廻を続けているのだ、ということを悟ること。
これが、肉体をもってこの世に生きている私達が持つべき悟りだと思います。
どうか、こうした悟りでもって、日々を生きていってほしいと思います。
そうしてこそ、私達は本当の幸福を手に入れることが出来るからです。
category: 道元禅師霊示集
高橋信次の新ユートピア論 
2013/07/21 Sun. 15:25

ユートピアとは、一体何なのでしょう。
ユートピアについて深く考えた事がある人、それは、いったいどれだけいるでしょうか。
言葉は知っているけれども、考えた事はないという人、
理想郷、桃源郷、そんな夢の世界のように思っている人もいるかもしれません。
実際にはないけれども、夢の中にはある、こうした考えもあるでしょう。
すべての人間が慈しみ合い、愛し合い、そしてお互いに善きことのみを言い合うような、
褒め合うような、そういう美しい世界というのが本当にあるんだろうか。
そうしたことをいろいろ考えてみても、なかなか現実性がないように思われるけれども、
理想的な姿としては、そういう世界もあってもよいかな、とは思ってみるかもしれません。
ところが、こうした、私達が、夢、幻の如く考えているユートピアというのは、実際に存在するのです。
どこに存在するのか、それは、この地上を遥かに去った高次元世界、多次元世界のなかに、現にあるのです。
昔から、仏様の世界、金剛界とか胎蔵界とか、曼荼羅などに表現されている世界ですけれども
そのような世界が現実にあるのです。
そして、そうした実在世界においては、人々は本当に心から調和し、お互いに尊敬し合い、お互いに慈しみ合い
愛し合っているのです。
そうした世界が、現にあるのです、本当にあるのです、みなさんは冗談かと思うかもしれないが、
本当に存在するのです。
地上では、食事をしなければ生きてゆけません、そのためにはお金が必要です、
しかし、あの世のユートピアでは、お金など必要ありません、お金など要求する人はいません。
みんな、善意で他人に奉仕し、それを生き甲斐としている人たちばかりです。
そして、そこにいる人たちは、心は調和されきれいです。
他人のことを悪く思うような人はいませんし、他人に悪口を言ったり、他人から批判を受けたり、
こういうこともありません。
みんな心が安らいで、お互いに本当に神の子として、長所を伸ばし合っているような世界、
そして、争いは一切ありません、このような世界が実在界に本当にあるのです。
なのになぜ、この地上ばかりに、こんな苦しい世界が広がっているのでしょうか。
本当に、神はいるんだろうか、神なんていないのではないか。
神がいないというのは、あまりにもこの世に悪が満ち満ちており、他人を見ても、
本当に神の子なんだろうか、仏の子なんだろうか、とても信じることができない。
こうした考えがあるからでしょう。
ただ、やはり、この地上を去った世界に、現実にそうしたユートピアの世界があるということは、
この地上にも、そうしたユートピア世界を持ち着たらすことは、可能であると考えられるわけです。
本来、そうした世界があって、そこに住んでいた住人たちが肉体を持ち、
地上に出てくることがあるという以上、
そしてまた、わたしたちも、この世の修行によって、あの世のユートピア世界へと還ってゆける可能性がある以上、
地上にもそうしたユートピアをつくることは可能であり、現実にそれは私達の努力によって、
そうした世界を創っていくことは可能ではないかと思うのです。
ユートピアというのはどこにも無い世界のことではありません。
現にあるのです。
あるけれども、今、地上界に、それが無きかの如き景観が現れているだけなのです。
それは、私たちの努力の積み重ねによって、やがて取り戻してゆかねばならぬ、
地上の楽園でもあるということです。
category: 高橋信次の新ユートピア論
内村鑑三霊示集 -未来への福音- 
2013/07/28 Sun. 18:40

福音とは、良き知らせという意味でありますけれども、
みなさんにとっての良き知らせとは、どのようなものでありましょうか。
その受け止め方、感じ方は人それぞれでしょうし、さまざまな考え方があるはずです。
しかし、今、この時代において、良き知らせとは、
神の国の到来を告げる鐘の音ではないでしょうか。
みなさまは日々、どのような生活を送っておられるでしょうか。
真理にめざめ、希望にみちた人生を送っておられる方もいるでしょう。
しかし、大多数の方は、なんらかの悩みや苦しみをかかえて生きておられると思います。
一度きりの人生、死んでしまえば何もないという考え方のなかで、
それは、砂漠の中で水を求めて、あてのない旅を続けているのにも似ているかもしれません。
しかし、そうではないのだということが、今、伝えられているのであります。
この世を去った、はるか高次元の神々の世界から真実の言葉が、真実の世界観が伝えられているのです。
あなたがたは、人間とは肉体がすべてであると思っているけれども、そうではないのだ。
わずか数十年の人生が終われば、それですべて終わりだと思っているけれども、そうではないのだ。
人間の本当の姿は、肉体ではなく、その中に宿っている心こそが、本当の姿であるのだ。
肉体はなくなっても、心はなくなることはない、あの世の世界、実在の世界にて
永遠の生命をもって生き続けているのだ、
そしてまた、時が来れば、人間は肉体をもってこの世に生まれてくることになるのだ。
そうして数十年の人生を送り、あの世に還ってゆくことになるのだ。
このようにして、人間はこの世とあの世の間を転生輪廻を繰り返しながら
永遠の進化をめざしている存在なのだ。
この世を去った、はるかかなたの高次元の世界、そこはまさしく理想の世界であり
幸福そのものの世界でありましょう。
そこには、いったいどのような人々が住んでいるのでしょうか。
どのような世界が広がっており、どのような生活を送っているのでしょうか。
どのような心でもって、どのような思いでもって、生きているのでしょうか。
そうした事が、もしわかったならば、それは私達にとってすばらしいことではないかと思います。
そうする事によって、私達は、この世における悩み、迷いを断ち切ることができ、
真に希望に満ちた生活を送ってゆけるのであり、
そしてやがては、そうした高次元世界へ還ってゆくことが可能となりましょう。
こうした世界の住人からの、直接の言葉が聴けるとしたら、
まさしくそれが、現代における、未来への福音ではないでしょうか。
みなさまにも、こうした福音にふれてほしいと思います。
そうした時、真に希望に満ちた人生を送っていけるはずです。
category: 内村鑑三霊示集
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