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神理の発見

私たちが生きていく上で一番大切なもの、そして真の幸福へと導いてくれるもの
もしそうしたものがあるならば、それは本当の意味での宝かもしれません。
それが誰によって書かれていたとしても、たとえわずかな期間に書かれたものであったとしても
その中に神理の光が宿っており、真に人々を幸福に導く法であるならば
それを後世に残していくことが使命であると思いこのブログを立ち上げてみました。
これからすばらしい神理が発見できれば、ここにて紹介してゆこうと思っております。

スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 1  

スウェーデンボルグ霊示集128-184



あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいいたします。

今年もみなさまにとって、かてとなる記事を書いていけたらと思います。

まず第一回として、「スウェーデンボルグ霊示集」を紹介させていただきたいと思います。

スウェーデンボルグという方が、どのような方かというと、
17世紀後半にスウェーデンはストックホルムに生まれた方で、
いきながらにして霊界に出入りし、その見聞録を書籍として残したことで有名です。

その方が霊示として送られた内容が、今回紹介いたします「スウェーデンボルグ霊示集」となっています。

この書籍の中に「天界の黙示録」という章があるのですが、
今回はその章を紹介させていただこうと思います。

霊界での生活のありかたとして、非常に神秘的な内容となっていますが、
その神秘を感じ取っていただけたらと思います。

今回もまた数回に分けての紹介になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

では、以下が本文です。


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表象の世界

スウェーデンボルグです。いよいよ本章で最終章に入りたいと思います。

本章は「天界の黙示録」と名づけましたが、天界の秘密、秘儀にあたる部分、
これを私なりの考えでご披露してゆきたいと思います。

天界の黙示録、それは、天上界の秘密でもあります。
その秘密を明かすということなのです。

さて、さまざまな話をしてまいりましたが、私が天上界についていちばんくわしいものは、
あるいは精通している領域は、この天界の構造です。
別な言い方をするならば、私は霊界の地図をつくっている人間なのです。
そういう仕事をしているのです。

霊界の見取り図とでも申しましょうか、これは正確なものがあまりありません。
測量するわけにゆかず、人口調査をするわけにゆかず、
どこで、どういう人がどのくらいいて、どんなことを考えていて、
その世界がどういう世界であるのか、これはかなりむずかしい部分があると思います。

私はそうした測量に参加している人間として、
その秘密をわずか一冊ですべて明らかにできるかどうか、自信がありません。
もっと、もっと膨大なものとなってゆくかも知れませんが、それらはいずれまた、
機会をあらためるといたしましょう。

おそらく天界の秘儀、天界の秘密を明かしてゆけば、五十巻、百巻の内容になってゆくでありましょう。
ただ、多くの読者はそこまでくわしく知る気がおありなのかどうか、私には十分にはわかりません。

それゆえに、ごくごく、かいつまんだかたちでこの天界の秘密について話をしてゆきたいと思います。

私たちの住んでいる世界は、ひじょうに暗示に満ちた世界です。
それは、あなた方が地上で経験しているような、そのようなごくありきたりの日常生活ではないのです。
また、地上と同じような人間的姿で生活しているわけでもありません。

私たちの世界は暗示に満ち、また、表象に満ちた世界です。
いろいろなものが、表象、あるいは象徴として現われてきて、
その意味をどのように解するかということが、ひじょうにだいじになってきます。



-天界の黙示録- 2

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スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 2  

スウェーデンボルグ霊示集128-184


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私たちの世界での会話は、かならずしも言葉で会話をするとは限りません。

もちろん言葉で会話をしたり、言葉に相当する想いを出して会話をすることもありますが、
まったく思いもかけない方法で会話をすることもあります。
そうした世界なのです。

それはひとつのインスピレーションとしてだけでは十分ではないでしょう。
もっと象徴的なものとして現われてくるのです。

たとえば、遠くに住んでいる人が、私と話をしたいとしましょう。
天上界では電話があるわけでもありません。
手紙が地上のように流通しているわけでもありません。

その世界は念いの世界です。念いによって通じ合う世界です。
この念いとは、「念」という字を書きます。

そうするとある人が、私と話をしたいというときにどういうふうにするでしょうか。

たとえば私は心地よい草原を歩いて、思索に耽っているといたしましょう。
そうすると、空を見上げると、真っ青であった空に一点、かたまりのようなものができ、
それが雲のようになってゆき、やがて渦巻きをつくってゆきます。

この渦巻きがいったい何であるのかしばらくながめていると、
そこに雲が散乱をし始め、小さな字となって現われてくることがあります。
「私はあなたと話がしたい。私は昔あなたに縁のあった者です。あなたのご助力をお願いしたい。」

こういう三行の文字が現われてまいります。
そして、その文字がしばらく浮かんでいたかと思うと、また、かき消えてゆきます。
そして、次にはその雲がまた散らばり、新たな形をつくってゆき、その人の姿になってゆきます。

雲を見つめていると、ターバンを巻いた男の姿に見えてきて、
これはどうやらサウジ・アラビアのほうに生まれた方らしいとわかります。

さらに顔を見てゆくと、次第に顔から首、肩、腕、手が出てきて、
片手にコーラン、片手に剣を持っている姿に見えてくる。

「はは-、これはマホメットが私と会いたがっているな。」
そのように私自身は解釈するわけです。

そうするとどうなるかということですが、私も表象を送ります。
その雲のかなたにある世界に対して、私はひとつの表象を送ります。
それを私はイメージで描きます。

たとえば、このようなイメージを送るのです。

向こうでも同じく空を見ているわけですから、
むこうから見るとスウェーデンボルグに送った言葉が、
メッセージが着いたかどうか、心配をしているわけです。

そうすると、マホメットは空をながめていると、
空にまた一点のかたまりができ、それが大きくなってゆきます。

そして、出てくるのは卵です。卵が出てくる。
その卵をさらに見ていると、卵が二つに割れ、中からヒヨコが出たかと思うと、
ヒヨコが急に大きくなる。
大きくなって、白鳥の姿となって、空を三回転する。そして、消える。
こういう姿になります。

マホメットはそれを見て、どうするかを考えるわけです。

まず、卵が現われたということ。
卵が出るということは、何かが始まるということを暗示している。

さらに卵が割れた。これは具体的行動を意味する。
ヒヨコが現われた。これは行動が着手されたことを意味するだろう。

さらにそれがいきなり白鳥となった。これは結論が出たことを意味する。

そして、白鳥が三回輪を描いた。
これは、出た結論にもとづいて、なんらかの答えを出そうとしていると考えるわけです。

なぜ、白鳥は三回空に輪を描いたか。マホメットは考えます。
スウェーデンボルグの心のなかは、いったい何であるのか。
「ウーン、これはおそらく、たいへん会いたいという意味ではないか。」こう感じるわけです。



-天界の黙示録- 1

-天界の黙示録- 3


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スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 3  

スウェーデンボルグ霊示集128-184


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そうして、マホメットは三回丸を描くということは、
三重の意味での悦びを表わしているというように理解すると、
また彼のほうから通信が送られてきます。

今度は空に絵が描かれます。それはひとつの山を示しています。

山の絵が描かれ、そしてふもとに湖がある姿が描かれます。
そして、湖のそばにひとつのお城があるのが見えます。
ここで落ち合おうという意味なのです。

そうすると、私はまた念を送ります。
そうするとその念のなかでは、私が笑顔でもって応えている姿が出てきます。
その次に日時の約束が始まります。「何時」ということです。

そうすると、マホメットのほうからは、山と湖の絵に太陽の図が入ります。
太陽が どの位置のときか、これを描くわけです。

これはもちろん霊界の太陽ではあるのですが、象徴的な意味として時間を表わしております。

そこで、その霊太陽の位置を見つめて、だいたいの方角と時間とを確定します。
こうして、私たちはたとえば地球時間でいえば三時間後、
その山のふもとのお城で会うという約束ができ上がるわけです。

そうするとどうなるかというと、時間がくると私はそわそわとし始めます。
行かねばならないと思うわけです。地図の上でそれがどこの場所にあるのかはわかりません。
ただ、山のかたち、そして湖のかたち、お城のかたちと、霊太陽の位置というものを心に刻んで、
そして、瞑想に入ります。

そうすると瞑想中にその情景がありありと浮かんできます。
すると、こともなげに私の身体が、部屋のなかからかき消えて、
突如その湖のほとりのお城のなかに現われてくるわけです。

そこに現われてみると、マホメットはニコニコとしながらテーブルにつき、もう飲み物の用意をしています。
こういうかたちで私たちは会談をします。

おそらく地上の方から見れば、まことに不思議な通信方法であろうと思いますが、
天上界では、いったいどの世界で今だれが何をしているか、それはかならずしもわかりませんが、
念と念とでこのような通信をし合うのです。

ですから先方か、あるいは当方から、強く相手のことを思うと、
相手のほうにはなんらかの表象ともいうべきものが現われてきます。

そのシグナルが現われてくるのです。
すると、それに対する応信を打ちます。
応答をすると、そこで対話が始まるということです。

なぜ、こういうかたちをとるかということですが、
もし相手に受諾の意志がなくとも通信できるのであれば、
たとえば、悪いことをしようとすれば、いくらでもすることが可能であるからなのです。

その悪いこととは何かというと、意図的に害をもって、
他の霊を困惑させようとすれば、させることができるからです。
一方的に念を送って、その者をたとえば支配する、あるいは害するということが可能となってきます。

そうであってはいけないので、一応、天界のルールづくりがありまして、
そして、念の合致をみたあと対話をするようにしているのです。

これはひとつのルールであり、法律で決められたことであるわけです。
これがなければ、他人の生活にいくらでも侵入してくることができるからです。
現に、地獄の霊たちはそういうこともやっております。

このルールがなければどうなるかというと、私は私で精神生活があるわけですが、
他の人がスウェーデンボルグをどうにかしたいと念い続けると、
それが私の念に、頭にとりついて離れなくなってくるために、私は正常な活動ができなくなるのです。

それゆえに、私のまわりに相手の念を受ける気持ちがあれば通信が始まるが、
念を受ける気持ちがなければ通信はできないシステムをはりめぐらしているわけです。

すくなくとも、空に浮かんだこの表象文字が見えるということ自体、
私の心のなかにそれを受け入れる余地があるということであって、
いくらそういう念を送られても、私のほうが他のことに没頭していて、そういうものを受ける気持ちがなければ、
その表象文字は私の目には入らないと思ってまちがいがないわけです。

これは、地上の人から見れば、電話をかけても相手が出なければ通じないというのと一致しているといえましょう。


-天界の黙示録- 2

-天界の黙示録- 4


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スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 4  

スウェーデンボルグ霊示集128-184


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新しい使命の始まり

さて、さらに天界の秘密を話してゆきたいと思います。これも、あるときの話です。

私が山道を歩いていたときに、突如東のほうから、光の玉のようなものが飛び出してまいりました。
そして、その光の玉が空中で分裂し、いくつかの霊的なかたまりとなって散りました。

やがて、そのかたまりが赤く変色して、赤い字が書かれました。

そこに書かれた文字が何であるかというと、
「東の国に太陽が昇る。太陽のもとにはせ参ぜよ。これは歴史的な試みである。」
こういう赤い文字が現われたのです。

そうして私がその赤い文字を見つめていて、さらに関心を示して、「おもしろい。」
というふうに一言いうと、この赤い文字が金色に変わります。

それは、悦びを表わしているわけです。
さらに、次に字が出ます。また赤い字が空中に浮かんできます。

「スウェーデンボルグよ。汝ふたたび召命されたり。
汝の使命が始まった。汝も東の国にて汝の考えを世に問え。」

こういう字が赤く出ます。
私はしばらく考えたのち、「いいでしょう。」という言葉を発します。

するとその次に、この赤い文字は金色に変じて、また空中で消えてゆきます。

さらに、その次に現われたるものは何であるかというと、
どうやら私の前に霊示を送った人たちの顔のようです。

霊示を送ったいろんな人の顔が次つぎと浮かんできます。
そして、私の前に霊示集を出しているエドガー・ケーシーであるとか、ノストラダムスであるとか、
こうした人の顔が空中に浮かんでは、その本が出てくるわけです。

こうして私に、こういう仕事を自分たちもしてきたということを、暗示しているわけです。

私は「わかった。」と応えを送りますと、「のちほどまた迎えが来る。」こういう合図がありました。

これで私は、まもなく地上に対してメッセージを送らねばならない。
そういう使命がきたということを悟るわけです。

こうして、心のなかでの準備が始まってゆきます。

天界といっても、その領域はたいへんは広く、広大無辺であって、
如来たち同士でもいつも同じところに住んでいるわけではありません。

ある者は、ヒマラヤの山を越えたような奥地に住んでいるようにも見えますし、
ある人は、遠い空中のかなたに住んでいるようにも思えます。
相当広大な領地のなかにそれぞれが往んでいて、日々接触することはそう多くはないのです。

私はもちろん北欧の生まれ育ちですから、霊界の感覚は、私にとっては北欧の感覚があります。
そうした霊界に住んでいるわけですが、こちらの世界で如来というのは、そう多くは出ていないために、
私もごくごくわずかな人たちと生活をしております。そうしたものなわけです。

やはり、地上に生きていたときの記憶があって、それなりの生活様式をこちらでも欲するといってもよいでしょうか。
みなさまの目には、北欧スウェーデンの、あるいはフィンランド、ノルウェー、
こうした国の姿が目に映ってくると思います。

意識のなかにおいては、私もそういうところに往んでいる気持ちでおりますから、
東の国日本に出向いて霊言を送るということは、ひとつのめずらしい行為であるわけです。

私としてはたいへんめずらしい行為で、
「さあ、そうしたことが今の時代に必要なのだろうか。私などが出てどれほどの力になれるのだろうか。」
そういうことを考えるわけです。


-天界の黙示録- 3

-天界の黙示録- 5


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スウェーデンボルグ霊示集 -天界の黙示録- 5  

スウェーデンボルグ霊示集128-184


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エリヤの訪問

そのうち、使者が私のところにやってまいります。
私のところに来た使者とはエリヤでした。

エリヤという霊人が私のもとを訪ねてまいりました。
それは今からおよそ一か月ほど前であったと思います。

もちろん地上時間においてです。
一か月ほど前、このスウェーデンのようなそういう山国、北方の国の雰囲気をかもす私の家のほうへ、
あるときおとずれる者がありました。

その者は、もうすこし南のほうで生まれた感じが明らかに出ていて、
砂漠地方の住人であるような感じでありました。
そして長いレースにも似た着物を着、いかにも預言の旅であったというような姿でありました。

私のところへは、どのようなかたちで来たかのかといえば、ひとつの車です。
これは黄金の馬車といって、金色に輝く馬車のようなもので乗りつけてきたのです。

みなさんの目にはその光景が浮かぶでしょうか。
私が雪深いその風景のなかで、ドアを開けて出てみたら、
庭先には目もさめるような金色の馬車があって、その前に二頭の馬がつながれていました。

この二頭の馬は、ペガサスという名で呼ばれている馬です。
羽が生えているのです。二頭の馬は純白ですが、羽だけが金色です。金色の羽です。
こういう馬が来てとまっているのです。

まことに不思議な感覚です。私白身はペガサスに乗って空を飛ぶという趣味はございませんので、
ひじょうに不思議な感じがしますが、預言者らしく、エリヤはそのような出で立ちで、私のもとを訪れたわけです。

そうして、「のちほど霊言を送っていただく予定だが、了解していただけるか。」という話を私にしました。

私は「ご趣旨はわかりました。特別にご縁があるわけではないが、
そういう仕事であるならば、私の生前の仕事とも一致するものであり、
日本という国でいろんな書物が出始めているし、私も、過去世においても多少ご縁があった関係で、
なんらかの話をしてみたいと思います。」

「では、いつほどに迎えにあがろうか。約一か月のちになると思うがそれでよろしいか。」
というようにエリヤからの問い合わせがありましたが、

「よいでしょう。そのときにまいりましょう。」こう私はお答えしました。

すると、エリヤは「では、そのときにもう一度お迎えにあがります。
お迎えにあがる印として、金色の鳩をお宅に遣わします。
金色の鳩が窓べにとまって合図をしたら、それが迎えの印だと思ってください。
そのときに表に出て、私の到着を待ってください。」
こういうように言われましたので、

「わかりました。そのようにいたしましょう。」と答えたわけです。



-天界の黙示録- 4

-天界の黙示録- 6


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